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ワーキングホリデーを無駄にしない!part.2:ワーホリ帰国後のキャリア形成を有利にするには
ワーホリ・海外留学情報2024/04/19
最終更新日:2024/11/21
ワーキングホリデーに行くというのは人生において大きな決断です。当然、準備に時間もお金もかかります。そのため、ワーキングホリデーに行くことがゴールのように思いがちです。
ですがワーキングホリデーは行くことがゴールではありません。その後の人生でワーキングホリデーで培った経験をキャリア形成に活かすためには、目的意識を持って将来を見据えた行動が不可欠です。
無事にワーキングホリデーを達成した安心感や、異国での刺激的な毎日から、帰国後のキャリアは無計画になりがちですが、あえて気を引き締めたいですね。
事前準備でワーホリ帰国後のキャリア形成を有利に!
残念ながらワーキングホリデーは、キャリア形成にとって必ずしもプラスになるものではありません。採用者目線では、目的意識のないワーキングホリデーは「遊んできた」と捉えられる事も多く、かえってキャリア形成の邪魔をしてしまうことも。
ワーキングホリデー後のキャリア形成を有利に進めるためにも、事前準備をしっかりしておきましょう。
なぜワーキングホリデーに行くのかを明確に
残念ながら、今日の企業のなかではワーキングホリデーにデメリットを感じる人もいるというのが現状です。ですが、海外で日本とはまったく違う文化に触れ、人種の異なる人々と交流し共に生活を送るのは大きなアドバンテージになります。
「休暇」「遊んできた」ととらえられないために、自分がなぜワーキングホリデーを選択したのか、その目的意識を持ちましょう。目的を定め、どのようにその目的が達成出来るのかを逆算し、達成までの道筋を考えることが大切です。
自分が納得できるワーキングホリデーだった、と達成感を得られるようにしましょう。
語学力をしっかり身に着ける
ワーキングホリデーの結果として期待されるのが語学力です。自身の会話力やコミュニケーション能力の向上はもちろん、アプローチしやすいよう資格を取得するのも、キャリア形成に役立ちます。
特に、年間約266万人が受験しているTOEICは、日本でもっともポピュラーで訴求力があります。企業が採用の要件としているTOEICのスコアは600点程度ですが、ワーキングホリデー帰国後で英語力を自身の強みとしてアピールする場合は750点以上を目指すと良いと言われています。
その他ワーキングホリデー中に取得可能な語学に関する試験は以下のようなものがあります。
TOEIC | 年間約266万人が受験している。 日本ではポピュラーなものの、海外では対策コースのある語学学校は限られている。 |
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IELTS | 世界140ヵ国、10,000以上の機関が認定している英語力判定テスト。 読む・書く・聞く・話すの4技能を総合的に評価される。 |
TOEFL | 150以上の国で受験されている。 大学レベルの英語を使用・理解することができる能力を判定する。 |
ケンブリッジ英語検定 | 世界20,000以上の大学・企業・行政機関から認可を得ている(レベルは5段階)。 世界の時事問題に基づいて作成されているため、効果的なコミュニケーション力を身に着けることが期待できる。 |
OET | 世界40ヵ所で毎年7〜10回ほど試験が開催されている。 医療に携わる方のために作成された語学力判定試験。 |
また、上記以外にも小学校英語指導者認定協議会というNPO団体が認定しているJ-SHINEなどもあります。これは、第二言語として英語を学ぶ子供たちに英語を教えたい方向けの資格です。
帰国後の就職先に英会話スクールを検討する方や、帰国後に英会話教室を開きたい方におすすめです。
ワーホリ中のキャリアも構築する
ワーキングホリデーでまず就業しやすいのはファームでの季節労働や、ホテルなどの清掃スタッフ。建築現場での労働などです。
これらは語学力が不十分でも取り組むことができますが、ずっとその仕事を続けていても、語学力アップは難しいとも言えます。なんとなくワーキングホリデーが終わってしまった…とならないよう、海外でのキャリアも構築していきたいですね。
ワーキングホリデー中、協定で認められている範囲であれば、基本的にどんなアルバイトでも可能です。もちろん初めから希望の企業で働くのは難しいかもしれません。ですがまずはできる仕事から始めて、コネクションや語学力をつけながら、どんどんステップアップしていきましょう。
実際に海外で働く経験は大きな財産になります。
ワーキングホリデーが単なる観光や留学と異なるのは、現地でビジネス経験が積めるという点です。ワーキングホリデー中にどんなキャリアを形成するのかというのも、帰国後のキャリア形成に役立ちます。
ワーホリ後の就職難民になった?!失敗例とは
ワーキングホリデー後に就職しうまくいくかどうかは、二極分化が進んでいます。2024年1月の新規求職倍率は2.28倍、転職求人倍率は、2.80倍と発表され、労働者の売り手市場と言われる中、ワーキングホリデー後に就職難民になってしまうのは何故なのでしょうか。ワーキングホリデー後の就職で失敗した人の例をご紹介します。
リサーチ不足で語学を活かす仕事に就職できなかった
ワーキングホリデー中に磨いた語学力を活かせる仕事を探していたが、リサーチ不足で帰国後に思うような仕事に就職できなかった…。せっかくワーキングホリデーから帰国したのに、その経験を活かせないのは残念ですね。
ワーキングホリデー中は何かと忙しいため、帰国後の就職先のリサーチまではなかなか手が回らない場合があります。ですがそこでリサーチ不足になってしまうと、就職準備が選考時期に間に合わなかったり、帰国後に仕事を探しているうちに生活費が足りなくなってしまうケースも。
可能かなぎりワーキングホリデー中に、どんな仕事がしたいのか、どのように面接を進めるのかなどをリサーチしておくと、帰国後の就職が安心ですね。
経験や魅力をアピールできず、「ワーホリ=ブランク」に
希望する就職先があっても、ワーキングホリデーでどんなことを学んだのか、これまでの経験や自分の語学スキルをうまくアピールできずワーキングホリデーを単なるキャリアのブランクにとらえられてしまい、内定をもらえなかったというケースもあります。
ワーキングホリデーで遊びに行って、遊んできただけなのでは?と、ワーキングホリデーにネガティブな印象を持たれてしまってはせっかくの経験も活かせません。
また、アピールポイントを間違えてしまうと「プライドが高そう」、「海外志向が高くて扱いにくい人」というマイナスイメージを持たれてしまう可能性もあります。主体性と自己主張をはき違えないよう注意が必要です。
語学が思うように上達せず、現地で就業できなかった
ワーキングホリデー後にそのまま現地で就職仕様とする場合、レベルの高い語学力が必要になります。しかしワーホリで普通に生活しているだけでは、英語力が勝手に向上することはありません。
自分の語学力に自信がないままで現地で発言が出来なかったり、なんとなく現地の日本人同士のコミュニティから抜け出せなかったりして、日常会話レベルの語学力しか習得できなかったというケースもあります。また、ワーキングホリデー中の仕事も、募集されているのはファームなどの軽作業が多く、その中でビジネスで使える英会話を身に着けるのは至難の業です。
現地で就職するためには面接で使えるビジネス英会話のほか、契約書などのレジュメを読むための読解力なども必要になるため、語学力が足りず現地での就業が困難になり、帰国するしかなかった…という失敗談も多くあります。
積極的に現地で友達を作る どんな場面でも学ぶ姿勢がある 下手な英語でもたくさん話す |
日本人コミュニティから抜け出せない どんな場面でも学ぶ姿勢がある 英語が上達してから話そうと考える |
もし就職難民になったら?!リゾートバイトがおすすめ
リゾートバイトバイトは全国のホテルや旅館で住み込みで働きます。
ワーキングホリデー後に住むところを探す必要がなく、また寮費や水道光熱費などが無料の場合が多いので金銭的負担も少なく済みます。インバウンドのお客様が増加している今、リゾートバイトではワーキングホリデーで培った語学力を活かしてお仕事できるのが最大の魅力です。
リゾートバイトは直接現地での面接がなく、電話面談のみでお仕事が決定します。そのため、ワーキングホリデー中に海外からでもお仕事探しが可能です。
・インバウンドのお客様の接客で語学力を活かせる ・様々なスタッフが集まる中でコミュニケーションスキルを活かせる ・電話面談のみなので海外からでも仕事を決定できる ・日本全国好きな場所で旅するように仕事が出来る ・通年で募集があるので帰国のタイミングに合わせて就職が可能 ・生活費がかからないため、ワーキングホリデー後でお金がなくても安心
まとめ
多くの人が悩む、ワーキングホリデー後の就職先についてご紹介しました。日本に戻って就職する場合、労働者の売り手市場と言われる中でさえ就業難民になる方が多いのが現状です。ワーキングホリデーでの経験を無駄にしないためにも、語学を活かして働く就職先にはどんな仕事があるのかしっかりリサーチと準備が必要ですね。
part3では、ワーホリ後の仕事探しのベストタイミングや、面接で効果的にアピールするコツなどを紹介します!
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