リゾートバイトで住民票を移すべき?目安期間や住民票を移す方法を解説

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2024/08/30

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リゾートバイトで住民票を移すべき?目安期間や住民票を移す方法を解説

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2024/08/30

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リゾートバイトをするときは住民票を移すべきか悩みますね。一般的なリゾートバイトでは住民票を移さなくても大丈夫です。これは、リゾートバイトは仕事場の拠点が移動するだけと考えられるためです。

このコラムでは、リゾートバイトをする際に知っておきたい住民票を移さないと制限されるポイント、リゾートバイトでも住民票を移すべきケースについて解説します。

リゾートバイトで住民票を移すべき?

リゾートバイトは2〜3ヶ月の期間限定で行われることが多く、住民票を移す義務は発生しません。住民基本台帳法では、住所の異動があった場合は転出・転入の手続きをすると定められています。リゾートバイトの場合、スタッフの生活の拠点(=住所)はあくまで自宅であり、リゾートバイトは仕事の拠点が移動するだけと考えられます。

ただし、1年以上継続して同じ勤務先でリゾートバイトをする場合は生活の拠点が移動したと考えられます。その場合は住民票を移す必要があります。

参照:衆議院 住民基本台帳法

リゾートバイトで住民票を移さないと制限されること

リゾートバイトで住民票を移す必要はありませんが、住民票を移さないことでいくつかの制限があります。特に郵便物の受け取りについては、リゾートバイトの期間が2〜3ヶ月であっても生活に影響します。必要な場合は手続きしておきましょう。郵便物の受け取り以外にも制限されるポイントについて解説します。

郵便物の受け取り

郵便物は住民票に関わらず住所登録している場所へ届けられます。リゾートバイトの期間が数ヶ月であっても、支障をきたす可能性が高いので注意しましょう。実家にお住いの場合はご家族の協力が得られると安心です。

リゾートバイト中に届く郵送物を寮で受け取りたい場合は、郵便局の転送サービスを利用できます。ただし、受け取り先の住所を寮に設定して良いかどうかは、必ず派遣会社に相談してください。

運転免許の更新

リゾートバイトの期間中に運転免許証の更新期間が当たる方は注意が必要です。運転免許の更新は、原則として住民票のある地域で行います。例外として優良運転者で身体障害に関わる条件がない人であれば、リゾートバイト先でも運転免許証の更新手続きが可能となります。

また、郵便物の転送届を提出していない場合、免許更新のお知らせは手元に届きません。リゾートバイトをする際には、運転免許の更新日の確認をしておきましょう。

住民税の納付

住民税は今自分がいる場所ではなく、住所がある自治体に基づいて課税されます。

リゾートバイトで住民税が給与から自動天引きされるケースは少なく、基本的には自分で支払う必要があります。住民税の納付書が送付されるのは毎年6月です。このタイミングでリゾートバイトをする場合は郵便物の転送サービスを利用しましょう。

銀行口座振替を利用すれば自動引き落としになり便利です。納付書の受け取りが困難になる場合はこちらも検討してください。

行政・自治体サービスの活用

行政・自治体サービスとは、住民に提供する各種サービスのこと。住民票が登録されている地域でのみ、公的サービスを受けることが可能です。リゾートバイト先の市区町村でサポートされている助成金などの利用を考えている場合は、住民票の移動が必要になることがあります。

こんな時は住民票を移すのがオススメ

選挙に投票したい

選挙は住民票の登録地で行うのが基本です。リゾートバイト先でその地域の選挙に参加したい場合は、住民票を移動しましょう。リゾートバイト中、自分の住民票がある地域の選挙に投票したい場合は不在者投票制度が利用できます。

不在者投票制度とは、日本における事前投票制度の一つ。選挙または国民投票期日に投票所へ行けない人が、公示日または告示日の翌日から選挙または国民投票期日の前日までの期間に、不在者投票管理人の管理する場所および現在地で投票することができる制度である。

確定申告の手続き

確定申告は毎年2月16日から3月15日までの間に、住民票の所在地の税務署で行います。リゾートバイト中で期間内に税務署に出向けない場合は必要な書類を準備し、住民票のある実家の管轄税務署に郵送する方法もあります。書類は各税務署のウェブサイトや最寄りの税務署で入手可能です。

また、オンラインで完結するe-Taxを利用すれば、リゾートバイト先からでも手続きできます。e-Taxを利用する場合、マイナンバーカードが必要です。カードがまだない場合は、リゾートバイト前に申請しておくと良いでしょう。

郵便物の受け取りをしたいときはどうする?

リゾートバイト中に自宅に届く郵便物を受け取るためには、郵便局で転送届を提出しましょう。転送期間は、届出日から1年間です。赴任日より前に手続きしてしまうと、本人不在のまま郵便物のみリゾートバイト先に転送されてしまうので注意してください。

また、転送されるのは一般的な郵便物に限られます。「転送不要」と記載された郵便物等は郵便局に転送届が出ている住所であっても転送されないので、こちらも注意が必要です。転送不要で送付されるものは、クレジットカードやキャッシュカード、税金や保険に関する納付書類、パスポートなどが該当します。

また、転送先の住所をどこに設定するかは必ず派遣会社に相談してください。職場のホテルや旅館宛にするのか、寮の住所に届けるのかなどは、勤務先によって規定が異なります。

参照:郵便局 転居・転送サービス

一人暮らしの部屋を解約してリゾートバイトするときは?

一人暮らしの賃貸を解約しリゾートバイトを考えている場合は、住民票を実家などの永住の住所に移すことが一般的です。これにより、管理が容易になり、公的手続きもスムーズに行えます。

もちろん、リゾートバイト先の市区町村に住民票を移すことも可能です。リゾートバイト先に住民票を移す場合は、継続して1年以上のリゾートバイトが見込まれるかどうかを目安に考えましょう。住民票をリゾートバイト先に移した場合、勤務終了して帰宅する際には、住民票がある市区町村にて転出届が必要です。転出届は、転居日の前後2週間以内に提出する必要があるので留意しましょう。転出届を提出し忘れると、5万円以下の過料が適用される可能性があります。

参照:衆議院 住民基本台帳法

リゾートバイトするときに住民票を移す方法

はじめに、就業先によっては住民票を移すことを禁止している場合もあります。勤務先の寮の住所を住民票に記載する場合は、必ず派遣会社に相談しましょう。

住民票の移動は、現在の住所地の市区町村役場で転出届を出し、新しい住所地で転入届を提出することで行います。

必要書類を持ってリゾートバイト先の市町村役場または区役所の住民窓口で転入届を提出し、手続きを完了させます。住民票を移す際に必要な物は以下の通りです。

📝住民票を移すのに必要なもの

・本人確認書類(マイナンバーカード、運転免許証、健康保険証など)
・転出証明書(転出届を提出すると受け取れます)
・転入届の用紙(役所に用意されています)

まとめ

リゾートバイト中に住民票を移す必要は通常ありませんが、1年以上同じ場所で働く場合は移すことが推奨されます。住民票を移さないと、郵便物の受け取りや運転免許の更新などで制限が生じることがあります。リゾートバイト先の住み込みの住所に住民票を移したいときは、必ず事前に派遣会社に相談してください。