確定申告って必要?!リゾートバイトの確定申告について解説します

リゾートバイトお役立ち情報

2024/10/04

最終更新日:2024/10/15

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確定申告って必要?!リゾートバイトの確定申告について解説します

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2024/10/04

最終更新日:2024/10/15

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「リゾートバイトでも確定申告が必要?」と疑問に思っていませんか?実は、リゾートバイトでも状況によっては確定申告が必要となります。知らないままでは、後で思わぬトラブルに巻き込まれるかもしれません。そこで、リゾートバイトの確定申告について解説し、しっかりと手続きができるようサポートします。確定申告をスムーズに進めるためのポイントをチェックしましょう!

確定申告とは?

確定申告は、1年間に得た所得に基づき、正しい税額を計算して税務署に申告する手続きです。リゾートバイトで得た収入も、場合によっては確定申告が必要となります。

確定申告の時期は、通常毎年2月16日から3月15日までです。この期間内に手続きをしないと、後でペナルティが発生する可能性があるため、早めに準備しておくことが大切です。

確定申告と同様に、1年分の税額を計算する手続きが年末調整です。年をまたいでリゾートバイトをしている場合は、派遣会社にて年末調整してもらえる場合もあります。年末調整しても、追加で確定申告が必要になるケースもあるため、注意しましょう。

関連コラム: リゾートバイトでも年末調整って可能?年末調整できないときはどうする?

なぜリゾートバイトでも確定申告が必要?

確定申告を行うことで、所得税の払い過ぎがある場合は税金が戻ってくる可能性があります。例えば、年末調整ではカバーされない控除が適用されることがあり、これにより、手元に戻るお金が増えることも。所得税の還付金は、3週間から1か月半後に振り込まれるのが一般的です。

アルバイトで生計を立てている場合、年間の収入が103万円を超える場合には確定申告が必要です。リゾートバイトは住み込みで行い、通常のアルバイトとは異なる点が多いですが、収入に関しては他のアルバイトと合算されます。このため、期間限定のリゾートバイトであっても確定申告の対象になります。

リゾートバイトで確定申告しなかったらどうなる?

リゾートバイトでも、確定申告しないと様々なペナルティが発生する可能性があります。税務署からの指摘を受けてしまうと、追徴課税や罰金が加算され、負担が増えることに。確定申告はしっかりと行い、後から困らないように対策しておきましょう。

確定申告しなかった場合、以下のペナルティが課されることがあります。

ペナルティの
種類
内容 税率
無申告加算税 期限内に申告しなかった場合に課される罰金 納付すべき税額に応じて15%~30%
延滞税 期限を過ぎてから納付する場合に課される遅延利息 年間2.4%(延滞税特例基準割合+1%のうち低い方) ~年間14.6%(期限を超えて2か月以上経過した場合の延滞税特例基準割合+7.3%のうち低い方)
(令和6年12月31日まで)

※申告期限から1ヶ月以内に自主的に期限後申告を行った場合、もしくは期限内に申告する意思があったと認められた場合は、無申告加算税の対象外です。

確定申告したくない時はどうしたらいい?

確定申告は複雑で面倒に感じることもありますよね。できることなら避けたいと考える方も多いはず。税務署への申告は避けて通れませんが、会社で行う年末調整で対応可能なケースもあります。年末調整には源泉徴収票が必要となりますので、あらかじめ用意しておきましょう。

派遣会社で年末調整してもらう

確定申告を避けたい場合、リゾートバイトをしている派遣会社で年末調整をしてもらうのが便利です。11月から継続してリゾートバイトをしている場合、派遣会社が年末調整を行ってくれます。

ただし、ダブルワークをしている場合や働いている期間によっては年末調整の対象外となり、確定申告が必要です。勤務状況に応じて、派遣会社に確認してみましょう。

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リゾートバイトで確定申告しなくてもいいケースもある

1年間の収入が103万円以下の人

リゾートバイトと、それ以外のアルバイトの1年間の合計収入が103万円以下の場合、確定申告はしなくてもOKです。

103万円以下というのは所得税の基礎控除額に相当するため、収入がそれを超えない場合、所得税を払う義務はないのです。ただし、住民税については別途申告が必要になることがあるので、そこは注意が必要です。

リゾートバイトの収入が20万円以下

以前リゾートバイトをしているが現在は別の会社で勤務しているなどの場合は、リゾートバイトが副業となります。この時、リゾートバイトであっても副業の20万円ルールが適応されます。確定申告はしなくてもいいケースですが、住民税の申告は別途必要です。

副業の20万円ルールとは?



「副業の20万円ルール」とは、副業で得た収入が年間20万円以下の場合、確定申告が不要になるというものです。たとえば、リゾートバイトを副業として行い、その収入が20万円以下であれば、税務署への確定申告はしなくても良いというルールです。
ただし、所得税が免除されても、住民税の申告は必要になるため、こちらを忘れずに対応しましょう。

派遣会社で年末調整してもらえる人

派遣会社を通して11月以降も継続してリゾートバイトをしている方は、派遣会社が年末調整を行ってくれることがあります。特に、前年の源泉徴収票や必要な書類を提出した人は、派遣会社が手続きを代行してくれるので、確定申告の手間を省けます。

年末調整の対象者で、年末調整を希望の場合は必要書類を期日までに必ず提出しましょう。

リゾートバイトで確定申告する方法は?

確定申告の手続きは、リゾートバイトでも変わりません。確定申告書の提出は住民票の住所を管轄している税務署へ行う必要があるため、もしリゾートバイト中に確定申告するならe-Taxを利用するのがおすすめです。

関連コラム: リゾートバイトで住民票を移すべき?目安期間や住民票を移す方法を解説

確定申告の時期

確定申告の提出期間は、毎年2月16日から3月15日まで。この期間を過ぎると延滞税やペナルティが発生する可能性があるため、計画的に準備を進めることが大切です。申告書の作成や必要書類の準備は、年明けから始めておくと安心でしょう。

アルファリゾートで勤務中の場合は、マイページより源泉徴収票が確認できます。退職している場合は、お電話・メール・LINEいずれかにて源泉徴収票の発行をご依頼ください。郵送の場合はお手続きにお時間がかかる可能性がありますので、早めに準備しましょう。

e-Taxなどで確定申告書を作成

申告書の作成方法として、e-Taxを使うのが最も便利です。e-Taxは国税庁の公式オンラインサービスで、インターネットを通じて確定申告書を作成し、提出することができます。リゾートバイト中で、住民票がある住所と異なる場所に住み込みの場合はe-Taxを利用しましょう。

紙の申告書を使用したい場合は、税務署で取得したり、公式サイトからダウンロードして郵送で提出することも可能です。ただし、郵送の場合は処理に時間がかかることもあるため、余裕をもって申告することが重要です。

確定申告が不要の場合も、住民税の申告は忘れずに

確定申告が不要な場合でも、住民税の申告が必要なことがあります。特に、リゾートバイトで収入を得た際に、本業がある人で20万円以下の収入の場合確定申告は不要ですが、住民税の申告はしなければなりません。住民税は所得額に基づいて計算され、住民票が登録されている自治体に納める税金です。申告を忘れると、後でまとめて請求されることもあるので、注意が必要です。

住民税の申告は、地元の役所で手続きが可能です。用意する書類は、収入証明書や源泉徴収票など。リゾートバイトでの収入が少額であっても、住民税を適正に申告することで、トラブルを避けられます。

住民税の計算例を紹介します。

住民税の計算例

項目 内容
所得額(例:200万円) 200万円 - 基礎控除33万円 = 課税所得167万円
均等割(全国一律) 5,000円
所得割(10%) 167万円 × 10% = 16万7,000円
住民税合計額 5,000円 + 16万7,000円 = 17万2,000円

関連コラム: リゾートバイトで住民票を移すべき?目安期間や住民票を移す方法を解説

リゾートバイトの節税ポイントは?

リゾートバイトでも、上手に節税可能です。税金を少しでも軽減するために、活用できる所得控除を確認しておきましょう。代表的な所得控除には、以下のようなものがあります。

社会保険料控除

給与から天引きされている健康保険料や年金保険料は、「社会保険料控除」として全額控除の対象となります。リゾートバイトで収入を得ていても、この控除を適用することで、課税所得を減らすことができるため、節税効果が期待できます。

生命保険料控除

生命保険や介護保険、個人年金保険に加入している場合、その保険料も控除の対象です。最大12万円までが控除されるため、申告の際に忘れずに適用しましょう。節税額は契約内容によって異なるため、控除を受けられる金額を確認しておくと安心です。

勤労学生控除

リゾートバイトをしている人が学生の場合、「勤労学生控除」を利用できます。勤労学生としての所得が65万円以下であれば、税金が軽減される仕組みです。アルバイトやリゾートバイトをしている学生は、この控除を活用することで、課税対象となる所得を減らせる可能性があります。

これらの控除を正しく活用すれば、リゾートバイトでも節税することができます。自分に適用できる控除をしっかり確認し、無駄なく税金を節約しましょう。

参照: 国税庁 タックスアンサー

まとめ

確定申告は、難しく感じられることが多いですよね。特にリゾートバイトのような期間限定の仕事では、「自分も確定申告が必要なのか?」と迷うこともあるかもしれません。確定申告することで、払い過ぎた税金が戻ってくる可能性もありますし、節税対策にもつながることがあります。

まずは、自分の収入状況や条件を確認し、必要な手続きを忘れずに進めていきましょう!