リゾートバイトでも失業保険はもらえ る?失業保険の詳しい解説と申請方法

リゾートバイトお役立ち情報

2024/10/08

最終更新日:2024/10/15

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リゾートバイトでも失業保険はもらえ る?失業保険の詳しい解説と申請方法

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2024/10/08

最終更新日:2024/10/15

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仕事を失ったときの生活費を支えてくれる失業保険。もらえるのは嬉しいけど、手続きが面倒に感じる人も少なくありません。また、すぐに支給されない印象もあり不安ですね。リゾートバイトのような期間限定の働き方でも、失業保険の申請は可能なのでしょうか?このコラムでは、リゾートバイト後の失業保険について解説します。

リゾートバイト終了後に失業保険を受け取れる?

全国の観光地で非日常感を楽しみながらリゾートバイトをした後、すぐに次の仕事が決まらないと生活が不安定になります。また、リゾートバイトの後は失業保険を受け取りながらちょっとのんびりしたいと思っている人もいるかもしれません。

リゾートバイト終了後に失業保険受け取りを希望する場合は、失業保険の受給条件を確認し、しっかりと申請手続きを進めましょう。

失業保険とは?

失業保険とは、失業中の生活を支援するために、一定の条件を満たした場合に受け取れる給付金です。

なお、失業保険の正式名称は「雇用保険」です。

厚生労働省によると、”雇用保険制度は、労働者が失業した場合などに必要な給付を行い、労働者の生活及び雇用の安定を図るとともに再就職の援助を行うことなどを目的とした雇用に関する総合的な機能をもった制度”と定義されています。

引用: 厚生労働省

リゾートバイト終了後も失業保険を受け取れる!

一定の条件を満たしていれば、リゾートバイト終了後にも失業保険を受け取れます。リゾートバイトのような期間の定めがある労働契約(3年未満)が満了終了した場合、自己都合退職以外で特定理由離職者に該当します。通常、失業保険を受け取るまでには2か月間の給付制限期間が設けられますが、リゾートバイトで満了終了した場合の多くは対象外となります。

失業保険を受け取るには雇用保険が必須

失業保険を受け取るには、雇用保険に加入していることが必須条件です。具体的には、1週間の労働時間が20時間以上で、31日以上の雇用見込みがある場合に雇用保険の加入の対象となります。雇用保険に加入しているかどうかが、失業保険を受け取れるかどうかの重要なポイントです。

自己都合により失業保険を受け取る場合は、過去2年間で通算12カ月以上の被保険者期間が必要です。

雇用保険とは?

雇用保険とは、仕事を失ったときに生活を支えるための公的な保険制度です。会社が支払う保険料と、自分の給料から天引きされる保険料で成り立っており、失業した際には給付金を受給できます。

また、失業保険だけでなく、再就職を支援するための各種制度も含まれています。

雇用保険の加入条件は以下の通りです。

条件 内容
労働時間 1週間の労働時間が20時間以上
雇用期間 31日以上の雇用見込みがある

雇用保険の加入期間は合算可能

雇用保険の加入期間をひとつの職場で満たす必要はありません。過去2年間分の加入期間は合算してカウントできます。それぞれの職場で加入していた雇用保険が計12か月分以上あれば、失業保険の受給が可能です。

例えリゾートバイトの期間が3ヶ月であっても、アルバイトや会社員として雇用保険に加入していた期間も合算できるため安心してください。

途中で派遣会社が変わった場合の影響は?

リゾートバイト中に派遣会社が変わった場合でも、失業保険の受給には問題ありません。リゾートバイトの派遣会社が変更した場合、各派遣会社で雇用保険に加入の有無を確認しましょう。2年以内に雇用保険に加入していた期間があれば、派遣会社が異なっていても合算できます。

その際には各派遣会社から発行される「離職票」が必要になります。退職の際は必ず離職票をもらい、保管しておきましょう。

その他、失業保険を受け取るための条件はこちらです。

条件 詳細
雇用保険の加入 週20時間以上の勤務かつ31日以上の雇用契約
被保険者期間 過去2年間で12カ月以上の雇用保険加入
会社都合の退職 6カ月以上の雇用保険加入で受給対象(特例)
積極的な求職活動 再就職の意思があり、求職活動を行っていること
健康状態 すぐに働ける健康状態であること

短期リゾートバイトでも失業保険を受け取れる?

短期リゾートバイトの場合でも、失業保険を受け取れる可能性はあります。ただし、1ヵ月未満のリゾートバイトは雇用保険の対象外となります。2年以内に短期リゾートバイトを繰り返し行っていた場合は、合算して12か月以上の加入期間があるかどうか確認してください。

仮に最終的に行ったリゾートバイトが1ヵ月未満の短期で雇用保険の対象外だったとしても、これまでの雇用保険の加入期間が12か月以上あれば問題ありません。

リゾートバイト後の失業保険はどのくらい受け取れる?

リゾートバイト後に受け取れる失業保険の金額は、基本的に過去の給与額や勤務期間に応じて決まります。具体的には、直近の6カ月間の給与総額をもとに「基本手当日額」が計算され、その日額の50%〜80%が支給されます。

失業保険の受給期間は、退職理由(自己都合や会社都合など)や、これまでの雇用保険の加入期間によって異なります。

※ 基本手当日額は、賃金日額の50~80%の範囲で支給されるため、平均的な目安を提示しています。実際の支給額は、個々の給与や勤続期間によって変動します。
雇用保険加入期間 年齢 基本手当日額(目安) 月の受給額(目安)
1年未満 全年齢 ¥3,000 ~ ¥6,000 ¥90,000 ~ ¥180,000
1年以上 全年齢 ¥4,000 ~ ¥8,000 ¥120,000 ~ ¥240,000
3年以上 45歳未満 ¥5,000 ~ ¥9,000 ¥150,000 ~ ¥270,000
3年以上 45歳以上 ¥6,000 ~ ¥10,000 ¥180,000 ~ ¥300,000

リゾートバイト後の失業保険はいつからもらえる?

失業保険はもらえるまでに時間がかかる

失業保険はもらえるまでに時間がかかるというイメージが一般的です。実際に、失業保険の受け取りには待機期間、給付制限期間が設けられます。

通常の自己都合退職の場合、受給手続日から原則として7日間の待期期間、その翌日から2カ月間が給付制限期間となります。なお。待期期間中のアルバイトは禁止されています。

住民税の計算例

  失業保険の支給
自己都合退職 7日+2か月後
会社都合退職 7日後

リゾートバイト後の失業保険はすぐもらえる!

失業保険を受け取るまでに2ヶ月以上も待たなければいけないのは、ちょっと不安ですよね。特に、退職後すぐに収入がない状態では、生活の心配も増えてしまいます。ですが、リゾートバイトの契約満了での退職なら、そんな心配は不要です!リゾートバイトの契約満了による退職の多くは、通常の自己都合退職と異なり、2ヶ月間の給付制限がありません。

これは、リゾートバイトの契約満了での退職が「給付制限のない自己都合退職」として扱われるためです。リゾートバイトが契約満了で終了した場合の多くは、給付制限がなく、スムーズに失業保険を受け取れることを覚えておきましょう!

リゾートバイト後の失業保険はどうやって申請するの?

失業保険の申請は、ハローワークでの手続きがメインとなります。初めての手続きで不安な場合は、事前にハローワークの窓口で詳しい情報を聞いておくと安心です

退職後に離職票を取得する

リゾートバイトを退職した後、勤務先の派遣会社や雇用主から「離職票」を発行してもらいます。通常、退職してから2週間以内に郵送されますので、まずはこれを確保しましょう。

ハローワークで求職の申し込みをする

お住まいの地域を管轄するハローワークへ行き、求職の申し込みを行います。求職申込みは、失業保険を受給するための前提条件です。求人検索や面談を行うこともあります。

失業保険の受給手続き

ハローワークで「離職票」を提出します。このときに、雇用保険の資格確認が行われ、「雇用保険受給資格者証」と「失業認定申告書」が渡されます。

これが受給資格の確認となり、その後の説明会などが開催されます。

受給説明会に参加

受給資格が確認された後、ハローワークが実施する受給説明会に参加します。説明会では、失業保険の受給に関する詳細や手続きについて説明があります。

待機期間

申請を行ってから7日間は待機期間として、失業保険は支給されません。この間にアルバイトを行うことも禁止されています。

求職活動の報告と失業認定

失業保険を受給するためには、定期的にハローワークに通い、求職活動を行っていることを報告します。報告の際には「失業認定申告書」を提出します。

失業保険の受給開始

待機期間が終了し、求職活動が認定されると、失業保険の受給が始まります。振込は、ハローワークでの認定日から約1~2週間後です。

失業保険を受け取りながらリゾートバイトはできる?

勤めていた会社を退職し、失業保険を受け取りながらリゾートバイトを楽しみたいと考える人も少なくありません。失業保険を受け取りながら受け取りながらリゾートバイトをする際には、いくつか注意点がございます。

待機期間中はリゾートバイトNG

失業保険の申請をしてから最初の7日間は「待機期間」と呼ばれ、この期間中は一切働くことができません。これは、失業状態であることを確認するための期間なので、リゾートバイトやその他のアルバイトもできません。

給付制限期間中はリゾートバイトできる

通常の自己都合退職の場合、待機期間の7日間が過ぎた後も、2ヶ月の「給付制限期間」があります。この期間は失業保険が支給されないため、リゾートバイトをしても問題ありません。ただしこの場合、収入を得たことをハローワークに報告しなければなりません。一定時間を超えてバイトすると就職とみなされ、失業保険の受給資格消失となります。

失業給付受給中はリゾートバイトできる

失業給付受給中もリゾートバイトができます。働いた日や収入に応じて、失業保険の一部が減額されたり、支給が一時的に停止されることがあります。具体的には、1日の受給額の80%以上を稼ぐ場合に失業保険を受給できません。リゾートバイトをする際はシフトの調整が可能な職場を選ぶようにしましょう。

失業保険を受け取りながらリゾートバイトをする場合も、働いたことをハローワークに申告しなければいけません。

働いたことをハローワークに申告しないと、「不正受給」として重い罰則を受ける可能性があります。不正受給が発覚すると、以下のようなペナルティが科されます。

種類内容罰則の額
返還 受給した失業手当をすべて返還 全額返還
納付不正受給した額の2倍を納付不正受給額の2倍
追加最長で3年間、失業保険の給付が受けられなくなる最長3年間の給付停止

まとめ

失業保険は、失業した際に生活を支援するための重要な制度です。リゾートバイト後でも、条件を満たせば受給することが可能です。失業保険を受け取るまでには通常2ヶ月の給付制限期間が設けられますが、リゾートバイトの契約満了による退職は給付制限がないため、通常より早く失業保険を受給できる点がメリットです。

失業保険を受給するためには2年間で12か月以上の雇用保険の加入期間が必須となります。この加入期間は合算できるため、直前のリゾートバイトが短期であっても、その他の職場で雇用保険の加入期間があれば問題ありません。